2007年4月13日金曜日

Slasher は食いしん坊(その2)

私、物心ついて以来の食いしん坊なんです。


そして読書も大好きなんです。



***



昨日はまた通院の日で、最近はもう病院とセットのようになってしまった本屋さんに行きました。
定期的に大きな本屋さんに行けると思うと、通院が楽しみにさえなってきそうです。

洋書コーナーではまた空振りに終わりましたが、とっくに新刊が出ているはず(実は最近スーパーナチュラルにかまけて、すっかり忘れていました)のジョアン・フルークの翻訳を探しに文庫コーナーに行って…。

見つけました「Peach Cobbler Murder(日本題:ピーチコブラーは嘘をつく)」!

Cobbler というのは、あまり日本では聞きなれないデザートですが、辞書には:


季節のフルーツを切って砂糖などとあわせ、上にビスケット生地をのせて焼き上げ、冷やして食べるフルーツ・パイ。」(涎が…) なんていう説明が出ています。


フルーク(というか主人公のハンナ)によると、お好みで熱々のコブラーにホイップクリームやアイスクリームを添えて食べても最高に美味しい!とのこと。(私はこっちの方が好みです!)

今回のフルークの新刊では、ピーチを使ったコブラー(アメリカ南部では大変ポピュラーなデザートらしいです)が事件のキーになっているのです。
注:ジョアン・フルークの小説は、実はミステリーです。

ジョアン・フルークの本を入手した以上、美味しいお菓子を買わずに帰ったら自殺行為です。

本屋さんから道路を渡ったところにあるスターバックスで例の大きなチョコチップクッキーを買おうとすると、なんと名古屋のど真ん中のスタバには、チョコチップクッキーどころか、その他の種類のクッキーも一枚も置いてないではありませんか!
(ショーケースに入れない、一個ずつ包装された小さなお菓子はレジの脇にありましたが、フルークを読む場合、用意するクッキーはなるべく大きくて、かつ焼きたてでなければならないという決まりがあります)

動揺のあまり(本来甘くて冷たい飲み物はあまり飲んではいけないと言われているのに)シナモンキャラメルフラペチーノ(春の新商品でしたが、名前ははっきり覚えていません…)なんかを頼み、お菓子のショーケースの中で最初についたレモンマフィンを一つ買って帰ってきました。
とはいえ、これはこれで、とっても美味しいマフィンでした。


そしてやっぱり一晩で、「ピーチコブラー…」を読み終わってしまいました。


話は少し変わりますが、かつて「ツインピークス」というドラマがあったのをご存知ですか?
(Dune-砂の惑星、なんかで知られる、あの舌を噛みそうな名前のカイル・マクラクランがキュートなFBI捜査官として出ていましたよね?セカンドシーズンには、モルダーことデイビッド・ドゥカブニーがとんでもない役で出ています)

私、ツインピークスも好きで…、何年か前にファーストシーズンのDVDボックスを買って以来、ずーっとセカンドシーズンのDVDボックスが発売されるのを待ち続けていたのですが、先日買ったBS fanによると、6月から立て続けに1&2シーズンのDVDのレンタルが開始され(なんと!今まで、DVDはレンタルもされていなかったのですね!)、この秋にはセカンドシーズンのDVDが発売になる、と書いてあって、今からとっても楽しみにしています。

おっと、また話がうっかり逸れましたが…。

ツインピークスには、物凄くおいしそうなドーナツやパイが毎回出てきて、食いしん坊の私を苦しめてくれました。

カイル・マクラクランがまた、美味しそうにチェリーパイなんかを食べて、物凄く美味しそうにコーヒーを飲むんですよね!

アメリカの Diner でコーヒーと一緒にパイを食べてみたくて、何度も死にそうになったものです。


アメリカの南部のデザートで有名なものというと、ピーカンパイもありますね。
J2の里帰りSlash小説でも、ジャレッドがジェンセンを実家に誘うシーンで「My mama makes a kick-ass pecan pie.」と言ったりしています。

私は、胡桃に似たピーカンナッツを使った、このピーカンパイについてはジョージア州コロンブスで、生涯忘れ得ないであろう残念な思いをしたことがあり(大した内容でない割に、とんでもなく長い話になるので割愛しますが)死ぬまでにもう一度、アメリカ南部に旅行して美味しいピーカンパイを食べる、というのも人生の目標の一つです。


私の一番のお気に入りのX-Files Slash の作家さんのお話には、毎回ものすごく美味しそうな食べ物が出てきます。(美味しそうな食べ物が出てくるから一番お気に入りなのかな…?)

「大きく切った熱々のアップルパイにバニラアイスクリームを添えて、たっぷりキャラメルソースをかけて持ってきてくれ…」なんていうシーンを読んでどうしてもたまらなくなり、冷凍のパイシートを買ってきて、りんごを刻んで砂糖とシナモンとレモン汁をまぶしたものをパイシートに包んで即席のアップルパイを作り、焼きたて熱々のところにハーゲンダッツのパイントカップのバニラアイスをこれでもか!と一緒に盛り付けて、夫に呆れられながら食べたこともあります(笑)


***


さて、いよいよやっと今日の本題です。


皆さん、突然ですが「Shepherd's Pie」って、食べたことありますか?


上記のアップルパイのところで「冷凍のパイシート」なんて書いたので、鋭い人は既にお見通しかもしれません。

私、実は、お菓子作りが苦手です。

料理は完全に目分量で作る!を信条にしている、O型大雑把人間を代表する私は、きちんと材料を量って準備しなければならないお菓子を作ることができません。

冒頭に挙げた、ジョアン・フルークの小説には、物語の途中にいくつも最高に美味しそうなクッキーなどのお菓子のレシピが出てきて、お菓子を作れなくてもレシピを読むのは大好きな私は、渇望状態のため死にそうになりながらも読まずにはいられないのですが、彼女のレシピは、バターはレンジで溶かす、とか、小麦粉はふるわなくてよい、とか、私の心をくすぐる大雑把な指示が書いてあるので、いつか、一つくらい作ってみたい、と思っています。


日本人にとって、パイというものは、ほぼデザートを意味するもの、という認識があるのではないかと思うのですが、アメリカの小説(Slashも含む)を読んでいると、食事としてもパイを食べているシーンが出てきます。


そして、今回ご紹介する「Shepherd's Pie」も、私は上に挙げたX-Files Slashの作家さんのお話に出てきて初めて知ったのですが、これは食事として食べるパイなのです。


「Shepherd's Pie」? 羊飼いのパイ? どういうお料理なんだろう…。


パイ、という以上、パイ皮を作ったりしなければならないなら、私には作るのは無理だけど…、と思いつつ、好奇心に打ち勝てずにネットでレシピを検索してみた私。

パイと名前はついているものの、その実態は、日本人の感覚では全然パイなんかではない、お料理でした。
そしてなによりも嬉しかったのは、私にも作れる(つまり目分量を許容してくれる)お料理だったのです。
この「Shepherd's Pie」、パイの形状でいったら、冒頭に挙げた Cobbler に近いと言えるかもしれません。


正統派の「Shepherd's Pie」のレシピはウェブ上にいくらでも公開されているので…。


今回はネットでいくつも出てきたシェパードパイを私なりにブレンドして作り上げた「藤葉版シェパードパイのレシピをご紹介します。これも美味しいですよ!


「Shepherd's Pie」レシピ


では材料の説明から(今回は前回のグリルドチーズサンドのように男の料理ではなく、主婦の自慢料理の範疇に入る料理なので、ちょっと沢山あります)

(この材料で4人前はたっぷりできますが、食いしん坊夫婦の我が家では、二人で平らげてしまいます…)

ひき肉:200g ~300gくらい。(我が家は400gくらい使うかも…)
(牛肉でも合びきでもお好みのもの、「羊飼いのパイ」なので、本来は羊のお肉で作るのが正統ですが、日本人にはちょっと冒険になりますし、匂いのしないラム肉をひき肉にしてしまうのは、コスト的に割に合いません)

セロリ1本:粗いみじん切りに(我が家はセロリが大好きなので、葉の部分まで全て刻んで入れてしまいますが、苦手な方は、下の部分だけ、もしくは全く入れなくても)

たまねぎ中2個:粗いみじん切りに(セロリを入れない場合、たまねぎを増やしてください)

にんじん大1本:すりおろし

ジャガイモ(できれば男爵)中4~6個:(牛乳とバターを加えて)マッシュポテトを作ります。

トマトの水煮缶:1缶

ケチャップ:大匙2~3

塩こしょう、コンソメキューブ一つ

スパイスの棚にある、スパイス全種類(ナツメグ、シナモン、オレガノ、ローズマリー、乾燥パセリ、バジル、…)

溶けるタイプのチーズ適量(溶けるスライスチーズなら2,3枚)


作り方

① フライパンにオリーブオイルを引き、セロリ、たまねぎを透き通るまで炒めます。

② ひき肉を入れ、軽く色が変わるまで炒めます。

③ にんじんのすりおろしを加え、にんじん全体に油が回るまで数分炒めます。

④ フライパンにトマトの水煮缶をトマトを潰しながら加え、トマトの缶に一杯弱ほどの水も加えます。

⑤ いよいよ味付けですが、塩コショウ、コンソメキューブ、ケチャップ、そしてスパイスの棚にあるスパイスをほぼ全種類一振りずつ入れていきます。ナツメグとシナモンが入ると、かなり「シェパードパイ」らしい感じになりますが、お宅にあるものをなんでも。クレイジーソルトなんかがあれば、塩の代わりに入れてもいいと思います。(正統派のシェパードパイにはトマトもケチャップも入らないのですが、私は、ひき肉のにおい消しには、トマトが一番だと思っているので、私のレシピには欠かせません)

⑥ フライパンの中の水分がほとんどなくなるまで(といっても、しっとり感は残してください)弱めの中火で煮詰めていきます。

⑦ 最後に味をみて、塩味を調えてください。

⑧ ひき肉を煮詰めている間に、マッシュポテトを作ります。皮をむいたジャガイモを茹で、やわらかくなったらお湯を切って、なべの中でジャガイモを潰し、バターと牛乳を加えたら、消えそうな弱火にかけながら力任せに練っていきます。

⑨ グラタン皿(大皿でも、一人ずつでもお好みで。我が家は、我が家唯一の高級食器であるル・クルーゼの長方形のベーキングディッシュでどん!と一度に作ります)に、お皿の半分くらいの高さまで煮詰まったひき肉を敷き詰めます。

⑩ ひき肉の上にチーズをかぶせます。(これも正統派のレシピにはないものです。食いしん坊の私としては、ミートソースとマッシュポテトの間にどうしてもチーズを挟みたくなってしまったのです)

⑪ チーズの上にマッシュポテトをのせて平らにならします。

⑫ フォークでマッシュポテトの表面全体に波型の模様をつけていきます。(これはこの後オーブンで焼くと綺麗な焼き目として浮かび上がります。

⑬ 200度~220度に温めたオーブンでマッシュポテトに綺麗な焦げ目がつくまで焼きます。(オーブンの癖によって焼けむらが出来そうだったら、途中で、向きを変えたりして調整してください)


以上で、できあがりです!


ちょっと手間が…、という感じですか?

優しい味のミートソースとマッシュポテトの組み合わせを想像してみてください!

しかも香ばしく焼けたポテトの表面がまた美味しいんです!

大皿で焼いた場合は、各自の取り皿にたっぷりと掬い取っていただきます。
味が足りないと感じた場合(元はイギリスの料理です(笑))ケッチャップなどを少し添えていただきます。

あとは簡単なサラダでもあれば完璧です。

私は、バゲット、赤ワインと一緒に食べるのが大好きです。
もちろんビールと一緒でも…。
いや、もちろんアルコールなしでも美味しいです(笑)

オーブンの片隅に余裕があるようなら、アルミホイルに包んだバゲットを押し込んでおくと焼きたてに戻ります。入らなければトースターで焦げないように温めましょう。

フォークですくい取ったパイをかりかりのパンに乗せて食べると…、満面の笑みがこぼれるはずです。


…、私の食いしん坊具合に、ちょっと引いてる方もいるかもしれませんね…。

もちろん、毎日こんなものを食べているわけではありません!

でも今日は本気で美味しいものを食べるぞ!と思うと、どうしても気合が…。


次回は…、一日くらい休んだ方がいいでしょうかね(笑)

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

藤葉さんお久しぶりです、イチコです。
ここ最近リアルな生活の方が忙しくなってしまってなかなかコメントを書きに来れなかったのですが、他の方がたくさんコメントを残されているのを見て「あ、これならきっと前に仰ってた藤葉さんの不安も解消されてるに違いないわ」と勝手に安心してしまいました(^^)すみません(笑)

お身体の方は大丈夫でしょうか?藤葉さんのblogは私にとってネットを繋いだ時のかけがえのない楽しみではありますが、お身体はどうぞご自愛くださいね。私なんかが口を出すまでもない事だとは思うのですけれども・・・。

そして多くのSNの情報と共に、洋書と海の向こうのお食事情報を有難うございますv
私はいつかは行ってみたいと思うもののまだ海外へ行った事がないので、海外のお話は聞くだけでも楽しいです。洋書のお話も、大きな本屋に行った時は「藤葉さんのblogに書いてあった作家さんの本はあるかな・・・?」なんてふと洋書コーナーに足を踏み入れてしまったりして。いつの間にか影響を受けているようです(笑)
そして今回のパイ。私はあまり甘い物は食べないのですが、『藤葉さん流シェパードパイ』は是非作ってみたいと思いました。ミートソースとマッシュポテト・・・美味しそう~~vvレシピを見る限りそれほど難しくはなさそうですし、これは挑戦してみなければ!(嬉)休日の日にでも作ってみますねv

ではでは、またも長くなってしまって申し訳ありませんが(汗)今回はこのあたりで失礼致します。返信の方は遅くても構いませんので、どうぞ体調の良いときをお選びになってください(^^)

藤よう さんのコメント...

イチコさん、お久しぶり!
もう読みにきてくれていないの?(涙)なんて思っていたら、遊びにはきてくれていたのですね。良かった。

シェパードパイ、マッシュポテトを作る体力があれば、私も今日にもまた作りたいところですが!その内、夫が休みの時にでも力仕事をやらせて…。

OL時代の長期休暇には毎回「ひたすら読書をして過ごす!」を信条に、自分から一切旅行の計画など立てたことのない私なのですが、周囲からは"完全な暇人である"と見なされて旅行の計画に組み入れられ、結果的にはちょこちょこと旅行をしてきたようなことになっています。不思議なものですね。
病気になって行動を制限されてみると、かえって無性に旅行に行きたくなります。

毎度のように言ってますが、皆さんからいただくコメントは、本当に心の栄養剤でありビタミン剤となってます。
だからイチコさんもたまには「遊びに来たよ!」だけでも書き込みしていってください、ぜひ!(笑)